子どもたちの本番マジック
昨年度のふり返り 母の巻はまだ続きがありました・・・
さて、完成したアルバムをどうやって担任の先生に渡すか。
せっかくのアルバムなので、やはり子どもたちから渡した方が先生も嬉しいよね。
そんな役員たちからの声で始まったプロジェクト。
チビスケさんの通う小学校では、毎年、2月末に参観日があって、子どもたちが1年のまとめの発表をします。
発表が終わった後、サプライズ的に渡そう!
しかし、先生にナイショで準備をすすめているため、クラス全員で練習するわけにもいかず。
連絡も取りやすいということで、役員それぞれの子どもたちに中心になってもらって渡すことに決めました。
役員が集まった時に、子どもたちとリハーサル。
4名の子たちがそれぞれ一言ずつ言って、先生に手渡すことにしたのですが。
な・なんか物足りない!?
やっぱりさ、最後にクラス全員の子どもたちで、先生に感謝の気持ちを伝えたいよね・・・
そうだよね、ここで「○○○先生、ありがとうございました!」って全員の声がほしいよね・・・
でもさ、みんなで練習できないし、どうやって言ってもらう・・・???
ということで、またまた私の出番です(笑)
参観日の2日前に、保護者のみなさまへお手紙作戦。
サプライズの台本とご協力のお願いを書いてお手紙を作成し、チビスケさんを中心に役員の子どもたちにコソっと配ってもらいました。
こんな作戦で子どもたちの声は揃うのかな、大きな声で言ってくれるかな。
まあ、しょぼくなったとしても、それもいい思い出になるよね。
で、当日。
子どもたちの発表が無事に終わります。
台本ではここで役員の子どもたち4名が「ちょっとまった~~~!!!」と前に出ていくことになっています。
と、ここで想定外の出来事が。
誰もが「チビスケくんならガンガン前に出ていけるよね」と安心していたのに、いざ本番で腰が引けて前に出られないチビスケさん!!
近くにいた私が思わず背中をグイグイ押したのですが(笑)、足が前に進みません。
先生はもう帰りの会を始めようとしています。
ああ、計画は失敗に終わるのか・・・
すると、お母さんが「うちの子はシャイ・ボーイで・・・前に出ていけるかどうか・・・」なんて言っていた子が、チビスケさんの手を引っ張ってくれました。
ここでハッと我に返ったチビスケさん、やっと前に出ていきます。
「ちょっとまった~」は小さい声になってしまいましたが、先生は気づいてくれました。
そしてよく見ると、クラス全員の子どもたちが「キタ、キタ!」とばかりに目を輝かせ、顔がキラキラしています。
なんて可愛い子たちなんだ(キューン!)
そして先ほどチビスケさんの手を引っ張ってくれた子がものすごく大きな声で第一声。
「先生に渡したいものがあります!」
つられてチビスケさんともう一人の子も大きな声で
「みんなで作りました!」
「アルバムです!」
最後はさすがの安定感、しっかりものの女の子がアルバムを渡しながら、
「2年間、ありがとうございました!」
すると、ここでもまた想定外の出来事が。
気持ちが高まった子どもたちが自分の席を離れ、みんなが前に出てきたのです!
そして役員の子たちのかけ声「せーの!!」
「○○○先生、ありがとうございました!!」
先生を取り囲むようにして、クラス全員の大きな声がきれいに揃いました!
こ・子どもたち、すごい・・・
すでに定年を迎えた先生はいつも大抵のことには動じず、豪快に笑ってるのですが。
クラス全員の感謝の言葉に、一瞬、目線が天井の方に行って表情が固まったのを私は見逃しませんでしたよ。
たぶん、かなりグッときていたはずです(笑)
役員4名も心の中でガッツポーズ!
そして、たくさんのお母さんたちから
「役員おつかれさまでした!」
「サプライズ、感動しました」
「いい思い出になりますね」
と声をかけていただきました。
役員決めの時、じゃんけんで負け続けて「ふれあい委員」になった私ですが。
今となっては、「あの時じゃんけんに負け続けた私ってすごい!」と思うほど、「ふれあい委員」をやってよかったなと感じています。
ほんとに、素晴らしいクラスと素晴らしい担任の先生でした。
その担任の先生は、ここで別の小学校へ異動になりました。
離任式の後、チビスケさんはしくしく泣いていました。
本当にいい先生だったね・・・
さて、今日から新学年、新学期のスタートです。
また新たな出会いを通じて、たくさんのことを感じて学べる1年になればいいな。
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